里山には湧き水がある!

[更新:2011-3-7]

里山には水源があります。我が里山は私が生まれる前から、山の湧水を引いています。

簡易水道が完備されてからは、その湧水を、庭の水撒き、トイレのフラッシュ、

離れの水場などに利用しています。

ところが、1ヶ月ほど前にその水が断水してしましました。

原因は、一次貯水用のドラム缶タンクが腐食し、底に大きな穴が開いて、

水がすべて漏れ出していたためでした。

今回、樹脂製の貯水槽を手に入れておりましたので、これを一次貯水用タンクにしました。

 

 

 

 

 

 まず、樹脂タンク(1t用)に配管接続用に穴を開けておきます。

 下側が接続用、上側はオーバーフロー用です。

 なお、今までのドラム缶の容量は200Lですから、今までの5倍の大容量となります。

 大きい分、重くて一人では持ち上げられませんが、横に動かすことが出来る程度なので、60kgくらいでしょうか。

 

 

 タンク用の簡易基礎のためのブロックと、単管パイプなど、道具一式を農作業用運搬車に載せ、約100m離れた水源地へ向かいます。

 

 

 

 

 タンク本体も運搬車で運んできました。水源地は日の当たらない場所のため、まだ雪が残っています。

 

 

 水源地はここから20mほど上にあります。運搬車で運びたいところですが、斜面が急であることからここだけウインチで引き上げます。

 

 

 

 

 とはいうものの、足場が悪く、下に引いたハシゴもタンク幅が大きいため、タンクがはみ出し傾いてしまいます。

 タンクを破壊させてしまわないように注意しながら格闘した結果、なんとかここまで持ち上げられました。

 

 

 最後は別の道から無理やり運んだ運搬車で、目的地点まで運びます。私の人力が必要なほどの急斜面でしたが、目の前の目的地まで来てほっとしています。

 

 

 

 

 ここがタンク設置場所(穴があいたドラム缶は撤去済み)、右上は他の家用のドラム缶タンクです。

 取り残された配管類を撤去し、大きな石を移動させておきます。

 

 

 タンクを運搬車から設置場所へ移動させるために、単管パイプでやぐらを組み、簡易基礎用にコンクリートブロックを並べました。

 

 

 

 

 ウインチを使いながら何とかタンクをブロックに載せられましたが、不安定に見えます。

 これに1tの水を入れると、タンクが崩壊することが確実でしょう。

 この方法ではうまく行かないことがわかったので、あきらめて単管パイプは解体します(なんのために持ってきたのかと悔やむ)。 

 

 

 そこで考えたのが、タンクをパレットの上に載せようというものです。

 樹脂製パレットを手に入れましたので、タンクを移動させ樹脂製パレットを水平に設置します。軽く、手も入るパレットを水平に設置させるのは容易でした。

 

 

 

 

 

 あとは家人(父)に手伝ってもらい、タンクをパレットに載せます。いかがでしょうか。うまく水平も出ています。

 一人では持ち上がりませんが、二人ならなんとかなりました。 

 

 

 上部へ湧水を引き込み、下部には里山へのホースを接続します。

 

 

 

 

 どんどん水が溜まっていきます。簡易基礎は大丈夫か見ていましたが、全く問題ない。

 

 

 ようやく設置終了。これでタンクは私が生きている間は使えるでしょう。

 ただ、家人(父)曰く、湧水部分にゴミが詰まると断水となるとのこと。今後も油断は出来ないが、豊富な水を使えるのに代わりはない。

 

 

 <隣のおじさんの話>

 今はもう(川を治したために)面影はないけども、昔は山から湧き出た水が滝になっておった。

 おんしんとこのおばさんら(私の伯母たちが娘だった頃、つまり半世紀以上前に)は、夏になるとや滝に打たれてはすぐに川に入り(直すことでこの湧水が非常に冷たいので川水がとても暖かく感じ)、キャーキャーはしゃいどった。

 保健所の検査でも飲んでもええと言うし、一時はわざわざこの水を汲みに(遠くから人が)来とったこともあったんやで。

 いい水やで、出来るだけ使おまいか。

 

 

−おしまい−


<戻る>