まきボイラーを作ろう! [更新:2014-9-29] 太陽熱温水器の設置効果は高く、灯油ボイラーの燃料を大幅に削減できました。 ところが、くもりや雨、雪の日はお湯ができず灯油を使うことになります。 そんな時まきストーブを利用できないかと考えましたが、夏場に使えない。 それなら、まきボイラーを作れば良いという結論に達しました。 結論が出れば計画する。計画すれば実行する。実行すれば結果が得られる。 こうやって自然を自分の物にします。 |
2011年7月 |
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ここがボイラー設置予定地です。 イメージを膨らませて作業スタート。
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一応図面を作りました。 最終的には異なりますが、大きさを決定しておきます。 |
2011年8月 |
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ボイラー用の配管は埋め込んでおきます。 |
コンクリートを打設。 |
2011年9月 |
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その上に灰取り出し口を作ります。 |
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2011年10月 |
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灰取り出し口がなんとなく出来上がりました。
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焼床の作成でしす。 |
2011年11月 |
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いよいよ完成です。 |
出来栄えはNG。修正してなんとか平面を出そうと努力しました。 |
2014年3月 |
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肝心の熱交換器です。これを作るのに2年も掛ってしまいました。ところが、水密検査をしてみると加圧による変形や水漏れが多すぎて使い物にならないことが判明。断念します。 |
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2014年8月 |
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考えた末、以前より迷っていた貫流式にすることにしました。配管を購入してネジ切りをしておきます。 |
早速熱交換器を組み立てます。15Aの鋼管を利用します。手計算では能力3.5kW、約2時間で風呂のお湯を沸かせます。 |
半日程度で組み上げました。 制御用温度センサーも取り付けておきます。 |
完成後、水道圧で水密検査を実施したところ、一箇所水漏れ発見。・・・バルブは検査用で取付けました。 |
漏れている部分まで解体して再度組み上げ。 この後、水密検査でも漏れはありませんでした。 |
熱交換機と平行して扉も自作します。 ハンドル部分はなかなか良い出来栄え。 |
灰取り出し口側は大きめに。 |
焚口は小さめです。 |
ここで熱交換器の取り付けをします。 コンクリートに直火が触れないよう、鉄板とケイカル板で保護しておきます。 |
熱交換器は重いので、足場を組んで吊り上げます。 なお、内容積0.0042以下の貫流ボイラーとなるので、行政への届出は不要です。
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うまく収まりました。 |
上部はケイカル板で保護。 |
さらにグラスウールで保温しておきます。 |
見栄えは変わりませんが、中身が入りました。 |
2014年9月 |
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これからは最終仕上げ。 とりあえず見栄えをよくします。 |
下地材をコンクリートビスで固定し、ケイカル板を貼っていきます。 |
全面にシーラー塗布後、塗装で仕上げします。 |
屋根はガルバニウムの波板で制作。 |
こちらは煙突用の支柱です。 地中に1.2mほど埋めています。 ここからLアングルを延ばし煙突を固定します。 |
これで本体は完成です。 試運転後に、煙突を80cmほど延長しました。 |
次は貯湯槽側の改造を行います。 2面式太陽熱パネルの設定を利用します。 |
電動三方弁、チーズ等で、既設の太陽熱パネルとの切り替えを行います。
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ポンプの試運転をしながら不凍液を補充しておきます。 |
灰取り出し口にはペール缶を用意します。これで面倒な灰の取り出しが容易になります。 |
<試運転> 試運転では、三方弁が自動で切り替わり、貯湯槽に不凍液が循環しお湯を沸かしていきました。予定通りです。 難点は、不凍液が沸騰する温度となると貯湯槽の循環ポンプが停止する仕様であるため、どんどん薪を焚けば不凍液が吹き上がってしまうということです。したがって、貯湯槽の温度を見ながら焚きすぎに注意が必要です。また、鋼管を直火で加熱するため、鋼管の腐食の進行が早いと予想されます。 ただ、再生可能エネルギーでお湯を沸かすのはとてもエコでしょう。
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−おしまい− |