今日は娘たちと登山です。

昨年の御嶽は、濁河温泉から登山をしました。

今年は南側、田の原口よりの登山に挑戦しました。

10月終りの御嶽は、里は紅葉でも頂上は冬景色でした。

 

  [更新:2007-11-5]

今日は平成19年10月28日です。

朝6時過ぎに里山を出発し、国道19号線より御嶽山に向かいます。

途中の牧尾ダムでは、朝の光の中で紅葉が映えていました。

さらに上って行きますと、御嶽山が見てきました。

山頂の白さを見て、

「登山できるかな〜」

とひとりごと。

登山口の田の原は、御嶽スキー場を上がりきったところになります。

御嶽スキー場はまだ先ですが、いよいよ紅葉が色を増してきました。

車道からも雲が下に見えるほど、御嶽は標高が高い。

カーブの多い道を上がって行けば、まもなく登山口です。

 

田の原口に到着。

日陰にある水たまりには、薄氷も見られます。

 

8時半にもかかわらず、観光バスが来ています。

彼らはここから御嶽山を見に来ただけのよう。

観光バスの太鼓腹のおじさんに

「登山ですか?」

と聞かれましたので、

「頂上まで行ってきます」

と答えると、”すごいね〜”という顔をしていました。

さて、山頂に向けて出発。

登山口右で登山届を書いておきます。

 

 

中央に見える建物までは、比較的なだらかな砂利道が続きます。

すぐに「大黒天」が見えてきます。

とりあえず、ここで安全を願って鐘を鳴らしておこう。

少し歩いただけで暑くなってきました。

遥拝所社務所入り口には、

「大滝口 木曾御嶽山絵図」

の看板があり、信仰の山であることが良く分かります。

 

抜けるような青空の下で一休み。

 

日陰に霜柱が見られます。

「大江大権現」到着。

ここでも鐘を鳴らしておこう。

 

ここから登山道は急峻になってきます。

天候は最高ですが、頂上の雪が心配。

日の光を背に受けて、汗もかいてきました。

まだまだ元気。

後ろを振り返れば、登山口が彼方に。

 「金剛童子」には、先客が休憩中。

紺碧の空が目に痛い。

登山口もどんどん下方になってきます。

時々休憩しながら前に進もう。

「金剛童子」で一休みした後、さらに進みます。

このあたりは岩が大きい。

疲れてきた足腰にはきつい、きつい。

少し登っては少し休憩。

少し登っては少し休憩。

雪も増えてくる。

今日、始めて下山する人にすれ違いました。

夜明けと共に登ったんでしょうか。

登山口から見た、雪との境界が迫ってきました。

ますます雪が増えてきた。

雪の中での休憩。

風もなく、体が熱いので、気持いいことこの上ない。

九合目「中央不動」が見えてきた。

雪も目立って増えてきた。

あのあたりで休憩だ。

九合目避難小屋に到着。

高度が高く、晴天で、しかも雪景色の登山。

まぶしくて、目が慣れるまで真っ暗。

避難小屋の中は日が当たらず、結構寒い。

あったかいお茶を一杯いただきます。

最近できた看板のところで、おじさんたちが休憩中。

まもなく王滝頂上。

登山口から見えていた王滝頂上山荘も間近です。

 

ふり返れば、吸い込まれそうな谷が見えます(大ノゾキ)。

大滝頂上(頂上社務所)を通り過ぎれば、噴火口が見えてきます。

風向きにより、硫黄の臭いがきつい。

そんなことより、急に風が強くなってきて、気温も急激に低下。

それに雪深くなってきた。

 

さすがに寒く、ジャンバーを着て進む。

剣ヶ峰(3,069m)までもう少し。

踏み固められた雪の上を登っていきます。

 

先に登った人たちにより道は良く分かるが、ところどころ吹きだまり誤って踏み入れた、深さ40cmくらいの足跡を見ながら注意深く進んでいきます。

・・・こんなことならブーツを持ってくるんだった。

ようやく剣ヶ峰。

後ろに御嶽神社頂上奥社の鳥居が見えます。

北方を見れば、眼下に「二の池」、遠方に「乗鞍岳」が見えます。

南東を見れば、山脈の遠い向こうに「富士山」が見えています。

とりあえず記念写真を撮って。

「寒い寒い」

お昼にするぞ。

「寒い寒い」

お母さんの作ったおにぎりはいつもおいしいね。

「寒い寒い」

ごちそうさま。

「寒い寒い」

 

手袋を外した手が寒さで痺れてしまった。

あわただしく昼ごはんを済ませ、下山開始。

 

登りは気にならなかった階段は、雪に埋もれていて、手すりが無ければ落下しそう。

 

下に見える頂上売店は、さすがに閉店していた。

登山道に張られたロープは、雨氷により固まっている。

剣ヶ峰から社務所(大滝頂上)まで、近そうでかなり遠い。

下りは気を許すと滑るから、慎重に。

それでも何度も転んでしまう。

だから長女は半泣き。

大滝頂上に戻ってきました。

社務所を北側から見れば、雪と氷でより厳粛な雰囲気を味わえます。

大滝頂上より下は、はっきり分かるほど気温が高い。

次女は剣ヶ峰を征服した高揚感が強く、張りきって下山。

見えないほど離されてしまった。

お昼にゆっくり休めなかったから、9合目避難小屋でしっかり休憩しよう。

下りは楽だけれど難しい。

ロープにつかまりながら確実に下りていく。

夏でも危険な場所。

ロープが無ければ、確実に滑り落る。

雪の中に足を踏み入れないように。

そして落ちないように。

下れば下るほど気温が高くなるから、雪も少しずつ薄くなっていく。

頂上山荘もはるか遠くになってきました。

やっと雪もなくなってきました。

 

 

 

ジャンバーを脱いで、次女が八合目避難小屋で待っています。

「ここで休憩だよ」

岩も無くなり、歩く速さも増していきます。

「余裕のポーズ」

ここからはほとんど平坦路。

もう少しで登山口に戻れる。

「やっと帰ってきたよ」

無事で何より。

田の原口の駐車場から、山頂をもう一度眺めてみる。

 

それでは里山に戻ろう。

 

御嶽山のふもとは、紅葉真っ盛り。

明日も晴れるかな。 

 

 

おしまい


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